退院をすること(退院先を決めること)が目的であり、目標になってはいないだろうか?
人生の基盤である健康が脅かされ、その上に成り立っていた生活が破綻してしまう。
健康を取り戻すこと。
そして、
生活を取り戻すこと。
この2つの目的を達成するために入院をする。
リハビリテーションの名の下に、他職種共働でこの2つの課題をクリアしていくことになる。
健康を取り戻すことは、医師の治療が主体であるが、
治療の中で生じる二次障害や疾病そのものからくる機能障害からの能力障害の治療に関しては、PT・OT・STが専門となる。
その中で、障害に合わせた生活を取り戻すことがリハビリテーションとなるのだが、
いつしか、退院させることが目的となってしまっている。
退院先が決まり、退院後のサービスを調整して、(時には家屋改修をして)リハビリテーションが完結した。
と勘違いしている。
患者は、生活を取り戻すことを目的にして入院をし、退院していく。
生活とは、ADLやIADLが主体であることは確かではあるが、それ以外にも趣味や余暇時間、家庭内役割、夢、やりたい事が充足されてこそ、生活なのである。
障害を抱えて、退院先でどう生活を再構築するか。
それが、単にADLやIADLに重きが置かれすぎなのではないだろうか?
ICFでいう、参加の部分は入院中ではなく、退院してから考えればいいのだろうか?
デイケアに行くことが参加ではないはずである。
そのデイケアで趣味の園芸をすることが、果たして真の活動・参加と言えるだろうか?
もっと、退院後の生活でやりたい事、できる事、趣味、夢などを入院中から語ってもらいたい。
引き出してもらいたい。
入院前とは少し形が違うかもしれないが、それが達成されてこそ、その人のリハビリテーションなのである。